昨日、日本時間の午後9時から行われたF1第9戦イギリスGP決勝レース。
決勝は昨日の予選よりも荒れた天気となり、完全なウェットコンディション。
しかし、雨の勢いは強くはなかったために全車がスタンダードウェットを装着しての」スタートとなった。
スタートで飛び出したのは地元のルイス・ハミルトン。
続いて予選3位のキミ・ライコネンが続く。
レーススタートからも雨は降り続いていたためにコース各所でマシンがスピンを繰り返す光景が見られた。
最もこのレースでひどかったのがフェラーリのフェリペ・マッサ。
フェラーリはライコネンも4度ほどスピンを喫してしまったものの、4位入賞してなんとか被害を最小限にとどめたものの、マッサは数え切れないほどにスピンを喫し、まるでサーカスのようにくるくると回っていた。
昨年までのTCS(トラクション・コントロール・システム)とEBC(エンジン・ブレーキ・コントロール)があったマシンであれば雨のなかでもスピンの可能性を少なくすることが可能であったであろうが、今シーズンのマシンではアクセルワークがセンシティブでなければ路面のミューの低い状況ではマシンはあっさりと挙動を乱してしまう。
昨日のレースではトップチームのドライバーの中でマッサが最もアクセルワークが荒いということがよく分かったレースであった。
さてレースに戻る。
レースに異変が起きたのはトップグループが1回目のピットストップをするあたり。
この時は雨がかなり小康状態になっており、天気予報でも今後は雨は降らずに天候が回復していくだろうと予想したフェラーリはライコネンのストップ時に給油をおこなっただけでタイア交換をせず。
ライコネンと同様の作戦をとったのがルノーのフェルナンド・アロンソ。
しかしワールドチャンピオン経験者のこの作戦選択は見事なまでに外れてしまう。
ライコネンのピットアウト直後に雨は激しくなり、とてもではないがタイア交換をしていないライコネンとアロンソはユーズドのスタンダードウェットではペースが保てない状況になってしまった。
さらに雨が激しくなり、エクストリームウェットとのチェンジオーバーを迎えたのであるが、各チームはこの雨が一時的なもので晴れてくるということでスタンダードウェットでの走行を継続。
その中でエクストリームウェットを装着するというギャンブルにでたのがホンダのルーベンス・バリチェロとウィリアムズの中嶋一貴。
エクストリームウェットを装着したバリチェロのペースはまさに圧倒的でレースをリードしていたハミルトンのタイムを10秒上回るタイムで一気に順位を上げて2位にまで上昇。
中嶋もバリチェロとともにペースを上げて一時は6位にまで順位を上げた。
しかし、バリチェロは給油のためにピットインしたためにレース残り10数周をのこした段階で3位となってしまう。
ピットインでエクストリームウェットからスタンダードウェットに履き替えたバリチェロはこのまま3位でレースをフィニュッシュ。
ホンダ・レーシングF1チームに今シーズン初の表彰台をもたらした。
RA108のパフォーマンスが悪かったのでフロントノーズの通称チューリップは醜いだけのエアロパーツに見えたのであるが、今回は成績がよかっただけに一時的であるがチューリップが誇らしげに咲いているように感じられた。
中嶋一貴は最後までエクストリームウェットで走行したために終盤にペースを落としてしまい、結局は8位入賞。
第9戦イギリスGPの最終結果は以下。
1位 ルイス・ハミルトン(ボーダーフォン・マクラーレン・メルセデス)
2位 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバーF1チーム)
3位 ルーベンス・バリチェロ(ホンダ・レーシングF1チーム)
4位 キミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ・マールボロ)
5位 ヘイキ・コバライネン(ボーダーフォン・マクラーレン・メルセデス)
6位 フェルナンド・アロンソ(ING・ルノーF1チーム)
7位 ヤルノ・トゥルーリ(パナソニック・トヨタ・レーシング)
8位 中嶋一貴(AT&TウィリアムズF1チーム)
9位 ニコ・ロズベルグ(AT&TウィリアムズF1チーム)
10位 マーク・ウェーバー(レッドブル・レーシング)
11位 セバスチャン・ブーデ(スクーデリア・トロ・ロッソ)
12位 ティモ・グロック(パナソニック・トヨタ・レーシング)
13位 フェリペ・マッサ(スクーデリア・フェラーリ・マールボロ)
以下リタイア
ロベルト・クビカ(BMWザウバーF1チーム)
ジェンソン・バトン(BMWザウバーF1チーム)
ネルソン・ピケ(ING・ルノーF1チーム)
ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディアF1チーム)
エイドリアン・スーティル(フォース・インディアF1チーム)
セバスチャン・ベッテル(スクーデリア・トロ・ロッソ)
ディビット・クルサード(レッドブル・レーシング)