ゴールデンウィークの最終日に行われたスーパーアグリF1チームの記者会見。
会場はF1参戦を発表した表参道で行われた。
祝日での緊急記者会見ということで大方の予想はできていたものの、鈴木亜久里代表より発表されたのはスーパーアグリF1チームのF1からの撤退だった。
一時撤退で資金が集まったらまた参戦するのかと期待したのであるが、鈴木代表が判断したのはF1からの完全撤退。
2度とスーパーアグリF1チームがF1で走行することはない。
チームがF1撤退の引き金となりはじめたのは昨年のメインスポンサーに近かった中国の石油会社であるSSユナイテッドの契約不履行にあるという。
SSユナイテッドは突然にチームとの契約を不履行にしてしまい、その結果としてチームは予定されていた資金が入手できなくなり、一気に資金難問題が表面化してきたということだ。
先ごろ買収交渉が破綻したイギリスのマグマ・グループとは昨年から交渉を進めていたものの、この交渉もマグマ・グループの突然の交渉打ち切りによりチームは存続が暗礁に乗り上げた。
マスコミではドイツのベイグル・グループとの買収交渉が進行中とあったらしいが、鈴木代表によれば今週末にイスタンブールで行われる第5戦トルコGPにまでまとまるような状態ではなく、結果的にタイムオーバーと判断して今回の撤退の判断をしたとのこと。
今回のスーパーアグリF1チームの撤退に関してのホンダのプレスリリースは以下。
「ホンダは、2005年スーパーアグリF1チーム設立以来、その趣旨に賛同し、エンジン提供をはじめ経済的支援を行ってきました。特に2007年以降、チームの財政状況が厳しさを増した中で、スポンサー、パートナー獲得にむけてチームと共に様々な話し合いを続けてきました」
「2008年シーズン開始にあたり、チームの中期的かつ安定した運営を実現する為に、有力なパートナー候補であった英国マグマグループとの交渉をスーパーアグリF1チームが開始する中で、ホンダとしても様々なサポートを提案し3者間で合意にいたる段階まで達していましたが、マグマグループおよびその資金提供者から突然、計画を中止する通告がありました」
「その後も引き続き、最善の努力を重ねてまいりましたが、この度、鈴木亜久里代表から、チームが自立した運営基盤を確立する見通しが立たずF1活動から撤退するという説明を受けました」
「スーパーアグリF1チームのF1活動撤退は誠に残念な決定ではありますが、SAF1が自立し将来的にも安定した運営基盤が確保できない状況ではチームの決定はやむを得ないものと受け止めました」
今シーズン開始からホンダは事あるごとにスーパーアグリF1チームが自立したチーム運営を行えるようにならなければならないとコメントしてきた。
結果的にはスーパーアグリF1が自立することは困難と判断してホンダはサポートを打ち切る決定としたということのようだ。
F1からチームが撤退するのは昨シーズンのスパイカーF1や数年前のヨーロピアン・ミナルディとよく見かける光景であるが、シーズン途中でチームが解散するような状態でF1から撤退していく状態を少なくとも私はしらない。
鈴木代表は撤退を表明して安心?とは言えないだろうが、区切りがついたとは思う。
しかし、佐藤琢磨&アンソニー・ディビットソンの2人のレギュラードライバー、そしてたくさんのチームスタッフたちは一斉に仕事を失う結果となってしまった。
彼らが生活に困らないようなサポートをすることだけは親会社の立場としてのホンダに義務があると私は考えている。
それにしてもわずか2年半でF1から撤退してしまうとは・・・・・・
無念としか言いようがない。
しかし、2年半の間にスーパーアグリF1チームはF1を本当に盛り上げてくれた。
日本だけでなく海外にもスーパーアグリF1チームのファンが増えていたことは本当に嬉しかった。