パナソニック・トヨタ・レーシングは1月10日にチームの本拠地であるドイツ・ケルンのテクニカルセンターにて新型マシンであるTF108を公開した。


この模様はネットで中継されていたので私もPCをつけたままマシンのディテール部分を目を凝らしてみていた。



TF108のフロントウイングは昨シーズンにマクラーレン・メルセデスのMP4-22に採用されていたブリッジウイングを踏襲しており、そこにトヨタ流の解釈を加えたものとなっている。


昨シーズンのマシンであるTF107からはホイールベースが長くなっており、昨シーズンの段階でロングホイールベースのマシンを設計していたフェラーリのマシンコンセプトがある程度現在のF1マシンのデザインの中で正しいことが証明された形となっている。


トヨタ首脳陣はこのマシンで優勝を狙えるようにと意気込んでいるようであるが、他のチームのデザインの二番煎じマシンで優勝できる程にF1の世界は甘くはない。



私はマシンのフロンと部分を見た時点でトヨタが今シーズンも優勝することはないと確信した。


市販車の世界ではお得意の80%主義で車がバカ売れしているトヨタであるが、F1では80%主義は通用しないということをトヨタはF1部門の人間だけではなく、会社全体で理解する必要があるだろう。


いまのままの感覚ではトヨタはいくら資金をつぎ込んだところでF1で優勝することなど不可能だと断言できる。



至るところにチームの甘さが感じられたパナソニック・トヨタ・レーシングの発表会であった。