ING・ルノーF1チームは2008年シーズンのレギュラードライバーとしてフェルナンド・アロンソとネルソン・ピケJrを起用することを正式に発表した。


FIAからスパイ疑惑に関して有罪だが処罰なしというグレーの判決をうけたものの、チームとして来シーズンにはコンストラクターズ、ドライバーズ共に獲得ポイントに関して一切のペナルティがなくなったことでアロンソ側が保留していた返事を正式にルノーに伝達したことで契約は完了したものと予想される。



アロンソがルノーに復帰することはフェラーリが来シーズンのドライバーを決定してしまった以上は選択肢がなかったために驚くことはない。



気になるのはアロンソとルノーの契約の細部。


ルノーはカルロス・ゴーン社長が複数年契約でなければアロンソの復帰はないと発言しているので、おそらくは一応は複数年の契約を結んでいるのだろうが、チームがアロンソの期待するパフォーマンスを発揮することができずに終わってしまい、アロンソが加入を希望しているとされているフェラーリのシートが空いた場合にはアロンソの側から契約を解除できるような特別条項が盛り込まれているのではないだろうか?



アロンソのチームメイトとして来シーズンのルノーのマシンを操るのは今シーズンはテストドライバーを務めたネルソン・ピケJrとなった。


シーズン当初はパフォーマンスをあまり発揮できなかったものの、中盤以降はルーキーとして非凡な速さを見せたヘイキ・コバライネンは1年でルノーを離脱することに。


おそらくコバライネンは近日中にマクラーレン・メルセデスのドライバーとして発表されるものと思われる。



アロンソが正式に移籍先を決定したことで来シーズンが不安定であったドライバーもようやく安心して各チームと交渉が出来そうである。