昨日行なわれたUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第5節。


我が愛するインテルは開幕戦でまさかの敗戦をしてしまったフェネルバフチェに3-0で快勝してグループステージ首位での決勝トーナメント進出を決めた。


3-0とスコアだけ見ればインテルが余裕で勝利したように感じられるが、内容は不満。


後半は満足できる内容で攻撃力の高さを見せて一気に3点を取って試合をアッサリと決めたものの、前半はボールポゼッションなどからみても明らかにフェネルバフチェのペースで進行し、インテルのDF陣がズルズルのゴール前まで引いてしまうこともしばしば。


この試合の解説を担当していた川勝良一氏がおっしゃっていたことだが、現在のようなグループステージではインテルの弱点があまり露呈してこないが、あまりにも相手にスペースを与えるような現在の戦い方では決勝トーナメントでプレミアなどの強豪クラブと対戦したときにかなり苦しむのではないかと指摘されていた。


私も本当にその通りだと思う。


インテルは選手層だけをみれば間違いなくいつ欧州王者になってもおかしくないだけの巨大な戦力を抱えているのだ。


それを生かすためにも個人能力の高さに頼る場面を極力減らし、チームとしての強さを増すようにトレーニングを行なっていくことが必要となるだろう。


とはいうもののこの試合のイブラヒモビッチのノーステップでのゴールは素晴らしかった。


ゴールを決めた直後のイブラヒモビッチのどうだ!!といわんばかりの表情も最高。



昨日の結果は以下。


グループE


(3)シュトゥットガルト3-2レンジャーズ(7)

(7)リヨン2-2バルセロナ(11)


バルセロナがリヨンに引き分けて決勝トーナメント進出。

レンジャーズがシュトゥットガルトに負けたためにリヨンとレンジャーズが勝ち点7で並んでいる。


最終節はレンジャーズvsリヨンが組まれているので、この試合ですべてが決定することになる。


昨シーズンのドイツ王者シュトゥットガルトはようやく今シーズン初勝利で初の勝ち点を獲得し、なんとか面目躍如となった形か。




グループF


(0)ディナモ・キエフ1-4ローマ(10)

(15)マンチェスター・ユナイテッド2-1スポルティング(4)


グループFは順当にマンチェスター・ユナイテッドとローマが決勝トーナメント進出を決めた。


マンチェスター・ユナイテッドは5連勝と強さを見せ付けている。


対してディナモ・キエフは5連敗と散々な状況。


この5連敗はウクライナ勢のUEFAポイントにかなり影響があるのではないだろうか?




グループG


(1)CSKAモスクワ0-1PSV(7)

(12)インテル3-0フェネルバフチェ(8)


インテルが開幕戦敗戦のあとの4連勝で1位でのステージ通過を決めた。


2位争いはフェネルバフチェとPSVの激しい争いに。


最終節で直接対決のない両チームだけに他の会場が非常に気になる展開となりそうだ。


PSVはホームのフィリップス・スタディオンとはいえインテルと対戦ということで、ややフェネルバフチェが有利だろうか?


インテルのマンチーニ監督は最終節はおそらく怪我や疲労を考慮してかなりメンバーを変更して望むものと考えられるが、若手や普段起用されていない選手たちがアピールの場として存分に力を発揮して欲しいと思う。




グループH


(12)セビージャ3-1アーセナル(10)

(1)ステアウア・ブカレスト1-1スラビア・プラハ(5)


すでに決勝トーナメント進出を決めているアーセナルはアウェーでセビージャに完敗。


セビージャは開幕戦での敗北の借りを返し、決勝トーナメント進出を決定すると共にグループHの首位へと躍り出た。


グループでの1位、2位は決勝トーナメント1回戦の対戦相手に大きく影響するだけにアーセナルとしてはかなりショックな結果だろう。