2008年からのF1参戦がFIAに認められていたディビット・リチャーズ率いるプロドライブだが、カスタマーシャシー問題から2008年のエントリーを見送ることが正式に発表された。
当初からマクラーレン・メルセデスのカスタマーシャシーを使用してドライバーは現在マクラーレン・メルセデスのテストドライバーを務めているイギリス人ゲイリー・パフェットを起用して参戦すると思われていたプロドライブだが、新規参戦チームがトップチームのカスタマーシャシーを使用して高い戦闘力を発揮することに違和感を覚えたウィリアムズF1チームなどの反対により、計画がかなり暗礁に乗り上げていた。
これにより2008年から12チーム24台にF1が増加することは少なくともなくなった。
チームから出されたリリースは以下。
オートスポーツ・ウェブより。
「プロドライブは2008年F1世界選手権へのエントリーに向けた計画に関して、立場をはっきりさせる機会を望んでいる。プロドライブは一般的に“カスタマーカー”として知られるものでF1に参戦しようと常に考え続けてきた。ご存じのように、我々のエントリーはその計画が根底にあり、我々のビジネスの前提である。過去18ヶ月の間、我々は多大な努力をマクラーレン、およびメルセデス・ベンツからのシャシー、エンジンの供給に関して合意を得るために費やし、このスポーツに対する新たなパートナーからの資金援助に関しても同様に努力してきた。それ故、1年間我々が周知のように努力してきたことが我々がエントリーするこの局面になって法的な問題に直面してしまうことに大きな失望を感じている」
「この法的な問題は、新たなコンコルド協定の締結の遅れが根底に存在するため、我々が2008年のグリッドにマシンをつけられる可能性は現実的に排除しなければならない。しかし、まだ我々はF1で戦うことを望んでいる。そして、新たなコンコルド協定がFIA、FOA、そしてチームの間で結ばれることにより、我々が参戦できる可能性について明らかにしてくれることだろう。この新たな合意がなされた時、我々の将来の計画を合わせることができるのかが明らかになるだろう」
プロドライブの参戦はF1がさらに発展するためには必要不可欠なものと私は考えているが、カスタマーシャシーの使用を無制限に認めてしまうと、いきなり戦闘力の高いマシンが登場してしまうという他チームの努力を無駄にしかねない問題が発生することも確かである。
それにしても来シーズンのプロドライブでのF1デビューを確約されて今シーズンは型落ちのマシンでDTMに参戦していたゲイリー・パフェットが不憫でならない。