FIAはコスト削減を名目に、2008年から10年間エンジンの開発を完全に凍結することを発表した。


この凍結案にはこれまで多少なりとも許されていたエンジン内部のへッド部分なども含まれており、事実上エンジン開発のエンジニアはF1から追放されるということになってしまう。


このFIAの決定はコストの削減には確かに役に立つだろうが、F1がモータースポーツの最高峰としてこれからも君臨するためには完全なマイナス効果だと思われる。


これからのモータースポーツは地球温暖化なども考慮して燃料をカソリンからバイオマスに変更したり、水素エンジンの導入を考えたりなどエンジン部分は一番開発費用がかかっていくメーカーにとって必要不可欠なものであることは明確だ。


ワークスチームがF1に参戦する意味はモータースポーツで開発した先進技術を量産車へとフィードバックしていくことが最大の理由である。


その異議を奪ってしまうことになるFIAの決定はF1を衰退させていくだけで何の意味もありはしない。


一体何をどのように考えたらエンジン開発を凍結するという考えが浮かんでくるのだろうか?


理解に苦しむ。