マクラーレン・メルセデスはベルギーGPの前に行われたWMSC(世界モータースポーツ評議会)の聴聞会において出されたコンストラクターズポイント剥奪への判決について上告を断念した。
この判断は非常に正しいものと思われる。
以前にも述べたが、マクラーレン・メルセデスが上告した場合には上告審にはステップニー・ゲート事件の首謀者であるマイク・コフランとナイジェル・ステップニーを始めとして、多数のフェラーリ&マクラーレン・メルセデスの関係者が出頭を要請されることにより、判決がコンストラクターズポイント剥奪だけではすまなくなる可能性が高いからだ。
現にFIA会長のマックス・モズレーなどはマクラーレン・メルセデスへの罰は軽すぎて、ドライバーズポイントも剥奪するべきだと公言しているだけに、F1がFIAの管轄である以上は会長のモズレーの以降が間違いなく繁栄されると予想されるだろうからだ。
マクラーレン・メルセデスが上告を断念したといってこのステップニー・ゲート事件が終結したわけではなく、フェラーリは独自に民事裁判をイタリアとイギリスの裁判所におこしているので、その判決次第ではシーズン終了後に再びマクラーレン・メルセデスに対するさらなる厳しい罰が下される可能性もある。
おそらく次に波及するのはフェラーリとマクラーレン・メルセデスに留まらず、ルノーにも飛び火すると思うが。
今後もステップニー・ゲート事件の動向からは目が離せない。