FIAは13日にフランス・パリのFIA本部で開催された世界モータースポーツ評議会における聴聞会の詳細レポートを公表した。


14ページにもわたる詳細なレポートの中でFIAはマクラーレン・メルセデスの有罪の決め手のなった最大のファクターはフェルナンド・アロンソとペドロ・デ・ラ・ロサとの間で交わされたEメールであったということらしい。


アロンソとデ・ラ・ロサは証拠としてFIAにEメールを提出しておりFIAの調査の結果、2人のEメールのなかの情報はステップニー・ゲート事件のマクラーレン・メルセデス側の首謀者の1人とされるマイク・コフランから送られたものと判断したということだ。


さらにマイク・コフランから送られた情報はフェラーリの元ペッド・オブ・パフォーマンス・マネジメントのナイジェル・ステップニーから受け取ったことは確実といえるということも判断している。


なぜならこのEメールにはF2007の重量配分、タイア空気圧、エアロバランス、フレキシブルウイングの情報などチーム関係者しか知ることが絶対に出来ない情報は多数含まれているからだ。


ここまでドライバーに情報が渡っているにも関わらず、WMSCはドライバーだけが情報を得てチームにアドバンテージを与えるのは困難なことだと判断して、結果的にチームに全体的な責任を取らせることで事態の収拾をはかったのだろう。


我々フェラーリのファンからすると今回のWMSCの裁定は100%納得できるものでは決してない。


しかし、無罪放免となりかけた前回のWMSCに比較すればはるかに前進しているので、シーズンのことを考えてこのあたりでこの問題は終結させたいものだ。