残り6戦となったF1は第12戦トルコGP。


現在、チャンピオンシップに関してはドライバーズ&コンストラクターズ共に圧倒的に劣勢なフェラーリは逆転優勝のためには連続したワン・ツー・フィニッシュが必要となる。


トルコは昨年フェリペ・マッサがF1キャリアで初優勝を飾った記念すべきサーキットだけにもしかしたらと期待しながらレースを観戦していた。


スタートで予選3位のライコネンがハミルトンをパスし早々とワン・ツー体制を築いたフェラーリはこのレースではストラテジー、マシン共にトラブルフリーで走りぬき、今シーズン2度目のワン・ツー・フィニッシュを飾り逆転タイトルへ向けて希望をつなぐことに成功した。


3位にはランキング3位のフェルナンド・アロンソ。


ポイントリーダーのルイス・ハミルトンはレース終盤にタイアのトレッド面が剥離するという珍しいトラブルで最終的に5位でのフィニッシュとなった。


これによりドライバーズランキングの1位~4位は接近して残りのレースが面白い状態に。


とはいうもののランキング3位、4位のフェラーリ勢はいまだに自力でのチャンピオンの可能性はなし。


本当に逆転の希望が高まるためには続くイタリアGP、ベルギーGPとまだまだワン・ツー・フィニッシュが必要となる。



決勝の最終リザルトは以下。


1位  フェリペ・マッサ(スクーデリア・フェラーリ・マールボロ)

2位  キミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ・マールボロ)

3位  フェルナンド・アロンソ(ボーダーフォン・マクラーレン・メルセデス)

4位  ニック・ハイドフェルド(BMWザウバーF1チーム)

5位  ルイス・ハミルトン(ボーダーフォン・マクラーレン・メルセデス)

6位  ヘイキ・コバライネン(ING・ルノーF1チーム)

7位  ニコ・ロズベルグ(AT&TウィリアムズF1チーム)

8位  ロバート・クビカ(BMWザウバーF1チーム)

9位  ジャンカルロ・フィジケラ(ING・ルノーF1チーム)

10位 ディビット・クルサード(レッドブル・レーシング)

11位 アレキサンダー・ブルツ(AT&TウィリアムズF1チーム)

12位 ラルフ・シューマッハー(パナソニック・トヨタ・レーシング)

13位 ジェンソン・バトン(ホンダ・レーシングF1チーム)

14位 アンソニー・ディビットソン(スーパーアグリF1チーム)

15位 ビタントニオ・リウッツィ(スクーデリア・トロ・ロッソ)

16位 ヤルノ・トゥルーリ(パナソニック・トヨタ・レーシング)

17位 ルーベンス・バリチェロ(ホンダ・レーシングF1チーム)

18位 佐藤琢磨(スーパーアグリF1チーム)

19位 セバスチャン・ベッテル(スクーデリア・トロ・ロッソ)

20位 山本左近(スパイカーF1チーム)



リタイア


エイドリアン・スーティル(スパイカーF1チーム)

マーク・ウェーバー(レッドブル・レーシング)



メインスポンサーである石油会社SSユナイテッドからのスポンサーフィーの支払いが滞って資金的に苦しくなっているスーパーアグリF1チームは2台とも完走とまずまずの結果。


予選11位と好調であったアンソニー・ディビットソンがポイント獲得ができていればなお良かったがこればかりは仕方がない。


クビカの代役としてアメリカGPにBMWザウバーから出走して8位入賞を果たしたセバスチャン・ベッテルだがスクーデリア・トロ・ロッソに加入して以降は全く目立たない存在に。


完全にベッテルは選択を間違ったように思われる。


チャンピオンを間違いなく獲得できるだけの才能の持ち主だけにあまりにももったいない。