F1第11戦ハンガリーGPの決勝が昨日行われた。


優勝したのは前戦のヨーロッパGPでデビューからの表彰台記録の途切れたボーダーフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンで今シーズン3勝目。


ドライバーズランキングでも80ポイントとなり総合1位を堅持している。


しかし週末はマクラーレン・メルセデスに勃発した問題に注目が集まった。


予選のQ3でアロンソが最後のアタックに出る前にタイア交換など作業が済んでおりメカニックがゴーサインを出しているにも関わらずアロンソは20秒もピットに居座ってしまい、結果的にアロンソのあとにピットインしたハミルトンのタイムアタックのチャンスを阻害することになってしまった。


私はアロンソのピットでの時間稼ぎとも思える行動は本人が考えてのことだろうと思っていたのであるが、予選終了後にスチュワードが調査した結果で、アロンソへの長時間のストップはチームが指示した事であることが判明した。


結果、アロンソはポールタイムをたたき出しながらも順位を5番手下げられるというペナルティーを受けてしまい、マクラーレン・メルセデスも二人のドライバーを平等に扱わなかったということでハンガリーGPではポイントを獲得してもコンストラクターズポイントには加算されないというペナルティーを受けることになった。


ハミルトンは予選後にチームボスであるロン・デニスと放送禁止用語を連発する激しい口論を繰り返しており。アロンソとハミルトンの関係もアロンソがハミルトンに声をかけないなど徐々にチーム内での冷戦構造が表面化してきている。


アロンソがルノーからマクラーレン・メルセデスに移籍することになった契約書には間違いなくチームはアロンソをファーストドライバーとしてチャンピオン獲得の為にチームは最大限の協力を惜しまないという条項が盛り込まれていることは容易に予想できる。


予想外のハミルトンの台頭にはチーム関係者は頭を抱えているのだろう。


かつてアラン・プロストとアイルトン・セナがチームメイトであったときにおこなったような内紛が久しぶりにマクラーレン・メルセデスで勃発するだろうか。


これは非常に注目だ。