7月26日に臨時で開催されたFIAの世界モータースポーツ評議会でFIAはマクラーレン・メルセデスのチームデザイナーであるマイク・コフランがフェラーリの元ヘッド・オブ・パフォーマンス・ディベロップメントのナイジェル・ステップニーから700ページにもわたる機密文書をうけとったとされる事件についての判決を下した。
FIAが下したのはマクラーレン・メルセデスのマシンにフェラーリの技術が流用されたと考えるには十分な証拠がないためにボーダーフォン・マクラーレン・メルセデスのチーム、ドライバーにも一切のペナルティーを下さないというもの。
要するに全面的にボーダーフォン・マクラーレン・メルセデスのチームボスであるロン・デニスが主張が全面的に認められる形となった。
FIAの声明は以下の通り。
http://www2.as-web.jp/?b6Ec=1 より。
「WMSCは、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスがフェラーリの機密情報を所持しており、したがって国際スポーツ法典第151c条に違反していると確信している。しかしながら、この情報がFIAフォーミュラワン世界選手権を不正に妨げる形で使用されたという十分な証拠はない。したがってペナルティは科さない」
「しかし今後フェラーリの情報が選手権を妨げる形で使用されたことが発覚した場合、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスを再びWMSCの面前に招く権利を我々は留保する。彼らは2007年選手権のみならず2008年選手権から除外される可能性がある」
「WMSCは、ステップニー氏とコフラン氏が長期にわたり国際モータースポーツの場から追放されるべきではないという理由を明らかにするため、彼らも招く予定だ。WMSCはFIAの法務部門の代理としてこの件を処理する権利を有する」
※WMSCは世界モータスポーツ評議会のこと。ワールドモータースポーツカウンシルという。