FIAは本日7月26日にスクーデリア・フェラーリ・マールボロとボーダーフォン・マクラーレン・メルセデスの間に発生したスパイ事件について裁定を下すための世界モータスポーツ評議会を開催する。


この重要な会議を前にしてフェラーリ、マクラーレン・メルセデスの両陣営がコメントを発表している。


フェラーリの主張は非常に攻撃的。


フェラーリ側としてはマクラーレン・メルセデスの主張するマイク・コフランの単独行動ということは信用しておらず、コフランがフェラーリから700ページにもわたる書類を入手していた事実はチームCEOのマーティン・ウィットマーシュやエンジニアリング・ディレクターのバディ・ロウを初めとして複数のチームメンバーが知っていたと主張している。


さらにフェラーリの弁護士が主張するにはフェラーリがもしこのデータ漏洩事件により今シーズンのF1のタイトルを失ったとなればフェラーリが被ることになる損害額はフェラーリのスーパースポーツカーブランドとしての大きなダメージと共に550万ユーロにものぼる多額なものになると予想しているということだ。


一方、訴えられた形になったマクラーレン・メルセデスの主張は一貫しており、チームが組織的にフェラーリの情報入手に関わった事実はないとチームボスのロン・デニスはコメントしている。


はたしてこの事件に関して世界モータースポーツ評議会がどのような裁定を下すかに世界中が注目している。