WRC第6戦ラリー・アルゼンチンは2日目。
初日は2つのスーパーSSしか行われなかったことで実質的には昨日が本格的な競技初日となった。
そのなかで速さを見せたのは相変わらずのオールラウンダーぶりを発揮するシトロエン・トタルのセバスチャン・ロウブで初日の3位からあっさりと総合首位を奪い返し、指定席へと躍り出た。
2位には19秒差でBPフォードのマーカス・グロンホルムがつけているが現在のロウブの速さを見る限りでは最終日にグロンホルムが逆転する可能性は極めて少ないだろう。
今シーズンのWRCのカレンダーは大きな中断期間を挟んだ後半戦にロウブの得意なターマックラリーが数多く控えているだけにグロンホルムとしてはラリー・アルゼンチンを含むこのグラベルラリー3戦でなんとかロウブをポイントで上回っておきたいところだったのだが3戦目の初戦でいきなりつまずく結果となってしまいそうだ。
3位~5位にはBPフォードを始めとするフォーカスRSWRC06勢が入っておりマシンのポテンシャルの高さは示しているようだ。
しかしどうしてもロウブには最後の一歩がとどかない。
フォードのマシン開発者としてはロウブという天才の存在は本当に頭の痛いことであろう。
どのマシンでもあっさりと首位にたってしまうロウブを見ているとシトロエンのマシンがどの程度のポテンシャルを秘めているのか分からなくなってくる。
チームメイトのダニエル・ソルドがポイント圏内ギリギリの8位にようやくいることを考えるとやはりロウブのテクニックが現在のドライバーのなかでは飛びぬけているということなのだろう。