セリエAは第33節。


スクデットに王手をかけているインテルはアウェーのスタディオ・アルテミオ・フランキでシエナと対戦した。


勝利したとしてもインテルはローマがアタランタに敗北しない限り今節でのスクデットは決定しない状況だったので私は今日は無理だろうなと思いながら試合を眺めていた。


昨日のインテルはここ3試合が2分1敗の影響の為であろうか、連勝をしていたときの積極性が少々懸けていたように思う。


しかし、相手が格下のシエナということもあって時間経過と共にインテルが試合をコントロールしていくようになった。


インテルの先制点はコーナーキックから生まれる。


前半18分、セルビア代表デヤン・スタンコビッチのコーナーキックでボールが混戦状態に陥った結果、最後にボールを押し込んだのはマルコ・マテラッツィ。


しかし喜びもつかの間インテルはすぐにシエナに同点に追いつかれてしまい、ここ3戦の悪い流れを断ち切られないまま前半は終了。


後半開始直後にはシエナに決定的なチャンスが生まれたがブラジル代表GKジュリオ・セーザルが左足でボールを書き出してピンチを脱出。


直後にインテルは怪我で負傷したアルゼンチン代表ニコラス・ブルディッソに代えてマンチーニ監督はブラジル代表マクスウェルを投入。


これが当たったのかどうかは分からないがインテルは直後にアルゼンチン代表フリオ・クルスがキーパーを1対1の状態になりPKを獲得する。


映像で何度が見てもこのPKは非常に微妙な判定だと思うのであるが、クルスの倒れた場所はどうであればシエナのGKのマニンガーがファールを侵した場所は間違いなくペナルティーエリアの中であった。


PKを蹴るのはインテルで最もハートが強いはずのマテラッツィ。


一度目のPKはボールを蹴る前に選手がエリア内に侵入したということでやり直しになったのであるが、ハートの強いマテラッツィはそのような状況に全く動じることなくアッサリとやり直しのPKを決めて2-1でインテルはリードとなった。


アタランタが2-1でローマにリードしていることは後半35分くらいからわかっておりインテルの選手、クラブ関係者がベンチで慌しくなっていくのであるが審判が提示したロスタイムは5分。


普段のインテルならば5分程度のロスタイムでもたいして長く感じなかっただろうが昨日の試合の5分は本当に長く感じたのではないだろうか。


5分が経過しようやく試合が終了。


この時点でアタランタがローマを破ったことが判明し、インテルの15回目のスクデットが正式に決定。


選手、関係者はスクデットの獲得回数15とプリントされたユニホームを着て喜びを爆発させていた。


私はインテリスタになってから初めてインテルがスタジアムでスクデットを決めたシーンを見ることが出来たので非常に感動したシーンであった。


アウェーということで大勢の歓客と一緒になってスタジアム全体が喜びを爆発させるというシーンこそ見ることが出来なかったが、インテルのネッラズーリのユニホームが一段と輝いて見えた瞬間であった。


おめでとう!!!インテル!!!


これからも我々インテリスタに大きな喜びを与えてくれることを期待している。