昨日日本時間の20:30から行われたF1第3戦バーレーンGP。


優勝を飾ったのはポールポジションからスタートしたフェリペ・マッサ(フェラーリ)で今シーズン初勝利(通算3勝目)と飾ると共にチーム内での地位を多少なりとも回復することに成功した。


これで下手くそとたたかれていたマスコミもようやく静かになることだろう。


昨日のレースでのマッサは開幕戦、第2戦で見せたメンタル部分の脆さを見せることはなかったのだが、やはりレース前にマッサに連絡をしたというミハエル・シューマッハーの言葉がマッサに何か安心を与えることに成功したのかもしれない。


レースは予想通りフェラーリ、マクラーレン・メルセデス、BMWの3チームが圧倒的な速さを見せて他の8チームは7位、8位を争うのがやっとの状態。


その8チームのなかで非常に高いパフォーマンスを見せたのがレッドブルのディビット・クルサード。


予選ではQ1での脱落で21番手のタイムに終わったものの、スタートからすばらしい速さで次々とコース上でマシンをオーバーテイクしていく姿は非常に痛快であった。


オーバーテイクが困難といわれている現代のF1において1人のドライバーのオーバーテイクシーンばかりを見せられたレースは何時以来であろうか?


クルサードは本家ともいうべきルノーのフィジケラをもパスしてポイント圏内の7位にまで順位を上げたものの残念ながらエンジンが悲鳴を上げてリタイアに終わってしまうのだがレースを大いに盛り上げてくれた。



決勝の結果は以下。


1位  フェリペ・マッサ(スクーデリア・フェラーリ・マールボロ)

2位  ルイス・ハミルトン(ボーダーフォン・マクラーレン・メルセデス)

3位  キミ・ライコネン(スクーデリア・フェラーリ・マールボロ)

4位  ニック・ハイドフェルド(BMWザウバーF1チーム)

5位  フェルナンド・アロンソ(ボーダーフォン・マクラーレン・メルセデス)

6位  ロバート・クビカ(BMWザウバーF1チーム)

7位  ヤルノ・トゥルーリ(パナソニック・トヨタ・レーシング)

8位  ジャンカルロ・フィジケラ(ING・ルノーF1チーム)

9位  ヘイキ・コバライネン(ING・ルノーF1チーム)

10位 ニコ・ロズベルグ(AT&TウィリアムズF1チーム)

11位 アレキサンダー・ブルツ(AT&TウィリアムズF1チーム)

12位 ラルフ・シューマッハー(パナソニック・トヨタ・レーシング)

13位 ルーベンス・バリチェロ(ホンダ・レーシングF1チーム)

14位 クリスチャン・アルバース(スパイカーF1チーム)

15位 エイドリアン・スーティル(スパイカーF1チーム)

16位 アンソニー・ディビットソン(スーパーアグリF1チーム)


以下リタイア

マーク・ウェーバー(レッドブル・レーシング)

ディビット・クルサード(レッドブル・レーシング)

佐藤琢磨(スーパアグリF1チーム)

ビタントニオ・リウッツィ(スクーデリア・トロ・ロッソ)

ジェンソン・バトン(ホンダ・レーシングF1チーム)

スコット・スピード(スクーデリア・トロ・ロッソ)



スーパーアグリF1チームの2台はまずまずのペースで走っていたものの2台共にエンジンブローを起こして残念ながらリタイアに終わった。


マスコミは間違いなく注目するのは2位入賞を果たしたルイス・ハミルトン(マクラーレン・メルセデス)だろう。


デビューから3戦連続の表彰台は長いF1の歴史の中でも初めての快挙ということでこれからは周りがうるさくなりそうだ。


現在のハミルトンのドライビングとチームのマシンの安定感を見ていればデビューからの入賞は3戦でストップすることは考えられない。


シーズン全戦入賞という二度と破られることのない大記録を打ち立てる可能性も十分にあるだろう。