日本ではホンダ、トヨタの撤退ともてぎで開催されていた日本でのレースがなくなってすっかり影の薄くなってしまったチャンプカーワールドシリーズが開幕した。
今年のチャンプカーワールドシリーズはレースが中国で初開催されるなど年間カレンダーを拡大しており、かつてのCARTワールドシリーズの勢いを取り戻しつつある。
開幕戦はカジノの街ラスベガスの市街地を使用した公道サーキットで開催された。
記念すべき開幕戦を優勝したのはウィル・パワー(チーム・オーストラリア)でチャンプカー初優勝を飾った。
2位にはF1のレッドブル・レーシングのテストドライバーも務めるロバート・ドーンボス(ミナルディ・チーム・USA)が入りミナルディチームの初戦を見事に表彰台で飾った。
F1では常に下位チームとして扱われてきたミナルディ・チームであるが全チームが同じマシンを使用するオープンなチャンプカーではチーム力を発揮して初戦で表彰台を獲得するという好調なスタートを切った。
今年から新しくパノス製のシャシーを使用してギアボックスもF1と同様のパドルシフトを採用するなどメカニカル的にも進化を遂げたチャンプカーワールドシリーズは非常に面白そうである。
残念ながら日本では放送されないのだが、一刻も早く北海道・小樽での公道レースを実現して日本にチャンプカーワールドシリーズの魅力を伝えてもらいたい。