セリエAは第30節。
インテルはホームのスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァで19位と降格争い真っ只中のパルマと対戦した。
この時期は中位のチームよりも降格争いをしているチームの方が苦戦する可能性が高いだけに昨日のゲームでもインテルがある程度苦戦するだろうと予想していた。
しかしパルマがあまりにも出来が悪かったためにインテルは前半から攻勢に出ていた。
インテルの攻撃に水をさしたのが昨日の試合で主審を務めていたファリーナ氏。
ファリーナ氏はすでに100試合以上セリエAでの経験がある優秀なレフェリーであるはずなのだが昨日はマテラッツィがパルマの選手に明らかにレッドカードが出されるような飛び蹴りを食らわされた場面を見落としたり、クレスポのシュートがパルマの選手にあたってピッチの外へでたのを見逃してゴールキックにしてしまうなど非常にストレスの溜まる状態が前半は続いた。
後半に入りインテルはようやくエンジンがかかりはじめたのかパルマ陣内を縦横無尽に動くようになりまずは後方から勢いよくアオーバーラップしたマクスウェルが豪快なシュートと叩き込んでインテル移籍後の初ゴールを決めた。
一時期はあまりにもパフォーマンスが低いために1月の移籍市場でエールディビジのPSVアイントホーフェンへレンタルで放出されるのではと言われていたマクスウェルであるが一気に能力が開花したのだろうか現在ではインテルのサイドバックのレギュラーポジションをイタリア代表のファビオ・グロッソから完全に奪うまでに成長した。
若手選手のモチベーションの高さがもたらす成長の凄まじさには恐ろしいものがあるものだとマクスウェルをみているとまざまざと感じてしまう。
この異常なまでの早さでの成長は日本の選手では決して見られないことだろう。
2点目はマンチーニ監督がダクールとレコバを投入した直後に決まる。
パルマの選手からボールを奪ったアドリアーノがDF陣を切り崩してクレスポにフリーの状態でラストパスを送り、クレスポが最後の仕上げを行って2-0となった。
後半途中から今シーズン限りで10シーズンを過ごしたインテルを去るのではといわれている元ウルグアイ代表アルバロ・レコバが投入されたのであるがピンポイントでパスを送ったりクロスを上げたりと随所でらしいプレーを見せて健在ぶりをアピールしていた。
やはり試合の流れを変えることが出来る能力を持ったレコバはインテルが毎シーズンのようにタイトルを獲得する常勝クラブへ生まれ変わるためには不可欠な存在だ。