元ジョーダンチームのテクニカルディレクターであったゲイリー・アンダーソンがF1にはエンターテイメント性が足りないとして面白い提案をメディアにて行っている。


アンダーソンの改革案はテクニカルなものではないのでFIAがアンダーソンの提案を新たにレギュレーションに導入してしまえば来シーズンからでもすぐに導入が可能なものだ。


その方法とは予選で速いマシンが後方グリッドから順にスタートするリバースグリッドシステムである。


もう少し詳細に説明すれば予選で最速タイムをマークしたドライバーは決勝レースでは最後尾となる22番手からスタートし、ポールポジションからスタートするのは予選で22番手のタイムをマークしたドライバーということになる。


このリバースグリッドシステムはすでにFIAのイベントではツーリングカーレースであるもののWTCC(世界ツーリングカー選手権)ではすでに導入済なのでそこまで目新しい案というわけではない。


しかし、アンダーソンのリバースグリッド案をF1で導入すればたしかにF1にほとんど存在しないコース上でのオーバーテイクシーンが激増することは間違いないだろう。


しかしリバースグリッドを導入する点において気になる点が少々。


フェラーリ、マクラーレン・メルセデス、ルノーなどのトップチームが決勝グリッドを前方にするためにわざとタイムを落とすようにドライバーに指令を出すことは明らかであることである。


この予選での八百長を防止するための案として私が考えるのが決勝と予選でのタイム差が一定以上になったマシンは決勝レース中にドライブスルーペナルティなどの厳しい罰を下すなどの規定をスポーティングレギュレーションに導入してしまえまいいだろう。


しかしリバースグリッドを導入してしまうとF1は最も速いドライバー&マシンが勝利するという原則を曲げてしまうようで改革案の一つとしては面白いと思うのだが私としては導入には懐疑的。