今シーズンはチェルシーから1年の期限付き移籍でインテルに加入しているアルゼンチン代表エルナン・クレスポだが現在でも来シーズンの落ち着き先がどうなるのかは流動的なようである。


インテルはクレスポの残留を欲しており、クレスポもインテルでのプレーを望んでいることはすでに周知の事実なのだが、インテルのマッシモ・モラッティ会長がいまだにクレスポに契約のオファーを出していないことがこのようなマスコミの報道を加速させているようにも思われる。


目新しいものが大好きなモラッティ会長だけに今夏の移籍市場でクレスポに替わるさらなる大物獲得を狙っていることは十二分に考えられる。


噂の粋を出ないことだがライバルであるミランがカカ、ロナウドとのブラジルトリオを完成させるためにバルセロナからブラジル代表MFロナウジーニョを獲得したとすればモラッティ会長はインテルの人気をさらに挙げるために大金をつぎ込んで大物獲得をなさなければならないだろう。


ロナウジーニョに対抗できるだけの知名度と実力をもった選手を探すとすれば現在ではマンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表MFクリスティアーノ・ロナウドくらいしか考えられない。


私としてはイタリアに既になじんでいるクレスポをわざわざ手放してまで他クラブから大物を招聘する必要はないとは思う。


現有戦力であっても個人能力の高さは世界一のクラブと言ったとしても過言ではあるまい。


あとはチームのコミュニケーションを高めて個人能力をチーム力へと昇華させることが最もふさわしい補強方法だと私は考えている。


補強は金を使うだけで行うものではないことを認識するべきだ。