UEFAの規律委員会はチャンピオンズリーグ決勝トーナメント2nd legのバレンシアvsインテル戦で乱闘騒ぎを起こした選手への処分を発表した。
処分の詳細は以下。
クラブレベル
インテル:25万スイスフランの罰金
バレンシア:25万スイスフランの罰金
25万スイスフランとは日本円に換算すると2400万円程度になるのだが、1選手に課す罰金額なら理解できるのであるが、クラブに課す罰金としては安すぎるのではないだろうか。
再発防止をクラブに徹底させるためにも罰金はもっと高額にしてもよかったはずだ。
私としてはインテル、バレンシアの両クラブに今シーズンのチャンピオンズリーグ出場で得た収入の全額を罰金として課しても安くはないと思う。
インテル所属選手の処分
ニコラス・ブルディッソ:6試合の出場停止
マイコン:6試合の出場停止
イバン・コルドバ:3試合の出場停止
フリオ・リカルド・クルス:2試合の出場停止
インテルの選手に対する処分としては多少厳しいかなと思える部分もあるものの、おおむねこの程度かなと納得できる処分がほとんど。
しかし鼻骨骨折させられたニコラス・ブルディッソが6試合というのは少々同情したくなる。
バレンシア所属選手の処分
ダビド・ナバーロ:7ヶ月の出場停止
カルロス・マルチェナ:4試合の出場停止
UEFAも今回の乱闘で最も悪質な人物がよく分かっていたようだ。
ニコラス・ブルディッソを殴りつけ鼻骨骨折の重傷を負わせたダビド・ナバーロは7ヶ月間という長期の出場停止処分が言い渡された。
ダビド・ナバーロの7ヶ月間の出場停止にはFIFAの同意もあり、ナバーロはこれから7ヶ月間はチャンピオンズリーグだけではなくリーガ・エスパニョーラ、ナショナルチームでの試合などすべてのサッカーの試合に出場することを禁止されることになった。
ナバーロには厳しい処分を希望していた私であるが、まさか7ヶ月間という長期の出場停止処分が下されるとは考えてもいなかった。
サッカーにおいて数ヶ月にわたる出場停止処分がくだされるのは今までの例から考えると薬物などのサッカーだけでなく社会的に見ても非難されるべき大きな不正だけだったのであるが、今回の決定でUEFAとFIFAが暴力に関してもこれからは薬物などと同じように厳しく処分していくという姿勢を強く表明したものだと考えられる。