WRC第2戦スウェディッシュ・ラリーは2日目。


初日トップに立っていたマーカス・グロンホルム(BPフォード)が初日のリードをさらに広げて首位を安定して守っている。


グロンホルムに30秒以上遅れているものの2位につけているのがセバスチャン・ロウブ(シトロエン・トタル)


すでにロウブは2日目終了時点で3日目は順位を守ることを目標にトラブルフリーで完走して8ポイント獲得することを目的にするとコメントしているのでグロンホルムに大きなトラブルが起こらない限りはこのままグロンホルムが優勝することになるだろう。


ロウブがグロンホルムよりも勝っている部分は速さでも強さでもなく安定性だと私は思っている。


強さ、速さに関してはプジョー時代のグロンホルムが強烈な印象として残っているだけにロウブとグロンホルムの能力はほぼ互角だと考えられる。


しかし安定性に関してはロウブがグロンホルムを圧倒している。


そしてこの安定性こそが現在のWRC、F1という2大モータースポーツにおいては大きな意味を持つのである。


ロウブと同じような安定性を持っているのがF1で2年連続でチャンピオンとなったフェルナンド・アロンソ。


彼ら世界チャンピオンに共通していることは優勝できなくても被害を最小限に食い止めることができるというリスクマネージメント能力が非常に高いというところだろう。


グロンホルムは性格的に熱くなるのだろうか最終日などにもありえないミスを犯すなどということがあり、ここを改善しない限りはロウブを超えてWRCのチャンピオンになることは困難だろう。


初日3位に入って期待していたペター・ソルベルグ(スバル・ワールドラリーチーム)はリタイアでノーポイントに終わってしまいタイトル獲得は2戦目にして厳しくなってしまった。


チームは来週にすぐ第3戦ラリー・ノルウェーが控えているということでマシンのダメージ修復などを考えてリタイアを決めたらしいのだがタイトルを狙うのであればスーパーラリーでもいいので走らせておくべきだったと思う。


ソルベルグの憂鬱はまだまだ終わりそうもない。