FIAのバーニー・エクレストン副会長はUAE(アラブ首長国連邦)の首都アブダビで2009年よりF1を開催することが決定したことを発表した。


アブダビサーキットとの契約は2009年から7年契約ということなのでバーレーンGPを合わせて中東でのF1開催が2つに増加することになる。


アブダビGP開催で気に入らないのがまたまたサーキット設計をする人物がヘルマン・ティルケであるということ。


またしても個性のないティルケの色しか出ないGPが増加するのかと思うと不安が募ってしまうのだがアブダビサーキットのレイアウトを見ている限りでは非常に鈴鹿サーキットのレイアウトに近いように感じられるのでチャレンジングなドライバーズサーキットとして設計される可能性があるのでその辺りに期待するとしよう。


アブダビGPの開催で他のGP開催のオーガナイザーが気になっているのが自分たちのGPがカレンダーから外されてしまうのではないかということだろうがバーニー・エスレストンはアブダビGP開催発表の席でF1のカレンダーが最大20戦くらいまで拡大される可能性があることを示唆しているので、20戦でF1が開催されるようになれば他のGP関係者は胸を撫で下ろしているといったところだろう。


それにしても石油が豊富な中東でのF1開催数が増加されるのは時代に逆行しているように感じられえるのは私だけだろうか。


FIAのマックス・モズレー会長は環境に配慮すべくガソリンに代わる代替燃料を本気で検討するとコメントしているだけに、モズレーのコメントが本気であればガソリン依存が強い場所ばかりでF1を開催することはF1のイメージに対して悪影響を与えるのではないだろうか。


すでにF1よりも速い時速400kmでレースを行うIRL(インディ・レーシング・リーグ)がガソリンから脱却して穀物類から製造されるアルコールでレースを行っていることを考えるとF1の環境への取り組み方は甘すぎるとしか言えない。


FIAは環境に本気で配慮しようと考えているのであればIRLでの経験豊富なトヨタ、ホンダの協力を得て新たなF1エンジンレギュレエーションを早急にでも作成するべきだろう。