WRC開幕戦ラリー・モンテカルロはようやく本格的な競技が開催される2日目へと突入。
初日でワン・ツー体制を確立し新型マシンとは思えないほどの速さと信頼性を見せているシトロエン・トタルのシトロエンC4・WRCはこの日も絶好調で加速。
総合首位は初日から変化なく3年連続世界チャンピオンのセバスチャン・ロウブで約25秒差でチームメイトのダニエル・ソルドがつけている。
3位以降は既にロウブから1分以上の差をつけられる状況になっているのでよほどのことがない限りはシトロエンの2台による優勝争いになるだろう。
シトロエンC4・WRCが事前のテストの結果からある程度速いことは予測できていたのであるが、開幕戦からここまで他チームを圧倒するほどの速さを見せるとは思ってもいなかった。
その理由として考えられるのが同じワークスチームであるBPフォードとスバル・ワールドラリーチームが07年の新型マシンではなく06年マシンの改良型を使用しているということだ。
BPフォード、スバル・ワールドラリーチーム共にシーズン途中からは07年モデルの新型を投入する予定らしいのだが、現在のシトロエンC4・WRCの速さを見ていると新車の投入時期が遅れてしまえばシーズンの情勢が早々と決定してしまう危険があるだけにBPフォードとスバル・ワールドラリーチームには早期の新車投入を考慮してもらいたい。
2日目を終了して意外な結果なのはプライベーターで出場している05年モデルの三菱ランサー・エボリューションWRC05の予想外に高い戦闘力である。
プライベーターでは最上位の6位にトニ・ガルデマイスターがつけているのだが05年モデルでもこの高い戦闘力を維持できているという事実は驚きのほかはない。