パナソニック・トヨタ・レーシングは1月12日に他のF1チームに先駆けて2007年シーズンの新型マシンであるトヨタTF107をF1のファクトリーのあるドイツのケルンで公開した。


パナソニック・トヨタ・レーシングはマシンカラーリングが昨シーズン同様なだけにパッと見ただけでは変化はあまりないように感じられるのだが公開された写真数点を良く見ているとTF106Bと比較してさまざまな部分が改良されていることが分かる。


とくにフロントノーズの部分は分かりやすく、TF106Bと比較してやや下がり気味になりノーズの部分がかなり細くデザインされていると感じられる。


フロントノーズの細さは昨シーズンのマクラーレン・メルセデス程に極端なものではなく、チャンピオンマシンであるルノーRB26により近くなった印象を受ける。


チャンピオンチームのマシンデザインが他のF1チームに採用されるのはF1では当然のことなので否定はしないが、勝つためにはやはりトヨタしか実現できないという個性が必要になるのではないだろうか。


マシンに個性を出したから勝てるわけではないのはウィリアムズが数年前に採用したツインキールノーズで証明されているので、あくまでマシンデザインの文法から外れずに他を圧倒する個性を出したチームが勝利を手にすることになるだろう。


TF107はフロントノーズだけでなくリアエントもかなり絞り込んであることが分かる。


これは風洞実験の結果を受けてのデザインなのでくエアロダイナミクス的には問題ないのであろうがエンジン内部の廃熱などが多少気にかかる。


速いマシンが出来たとしてもマクラーレン・メルセデスのように壊れまくっては全く意味がないのでトヨタTF107のデザインアプローチが間違っていないことを実際の走行で是非我々に見せ付けてもらいたいものだ。


今年の目標であるF1初優勝をTF107が実現してくれることを願うばかりだ。