ユーロミルホ・ダカールラリー2007は第6ステージ。
舞台はワークス勢が勝負の最大ポイントと考えているモーリタニアステージへといよいよ突入した。
この最重要ポイントのファーストステージでトップタイムをマークしたのはGM ハマーに乗る現役NASCARドライバーのロビー・ゴードン。
ハマーは初日のハイライト映像を見たときにあまりの巨大さにダカールラリーのような競技には向かないだろうと考えていたのであるが、さすがは軍用にも使用されるハマーといったところか。
NASCARというラリーとは全く縁のないカテゴリーに参戦していながら砂漠をトップタイムで走り抜けたロビー・ゴードンも流石の一言に尽きる。
ロビー・ゴードンの乗るハマーは黒を基調としたカラーリングが施されているために非常に目立つ。
見ていて思わずハマーに乗りたくなり日本で販売されているハマーのスペックを確認してみたのであるが日本では余りにも巨大すぎるサイズにすぐさま断念。
ロビー・ゴードンは第6ステージのトップタイムで総合順位を36番手から一気に19番手へとジャンプアップした。
優勝を狙うのは苦しいだろうがトップ10を目指してハマーで豪快な走りを見せてもらいたいものだ。
上位は本日も変化なしのステージでVWレース・トゥアレグ2がトップ3をがっちりとキープ。
カルロス・サインツは4番手タイムで総合首位、ジニール・ドゥビリエは3番手タイムで総合2位、カルロス・ソウザは7番手タイムで総合3位と総合順位も変化はなし。
高いレベルで安定しているVWチームに対してチーム・レプソル三菱ラリーアートはこのステージでもあまりパッとせず。
三菱勢トップのホアン・ナニ・ロマはクラッシュしたマシンの救出とパンクによりタイムを大きくロスしてしまい14番手タイムで総合7位へと後退。
リュック・アルファン、ステファン・ペテランセルはまずまずの走りでそれぞれ総合4位、5位につけているもののトップ3との差は縮まるどころか開いてしまうばかり。
日本期待の増岡はこのステージでもトラブルに見舞われてしまいステージ23番手に終わってしまい総合9位へと後退してしまい総合首位のサインツとのタイム差はついに大台の1時間を越えてしまった。
モーリタニアを最重要としていたチーム・レプソル三菱ラリーアートであるが昨日のステージを見る限りではVWレース・トゥアレグ2に余程のメカニカルトラブルが発生しない限り優勝は困難だろう。
ただでさえラリー開幕前にマリ国内でのステージが治安の不安定からキャンセルされているのでダカールラリーはすでに半分近くを消化したこととなっている。
このままではVWにすべて見せ場を持って行かれてしまう。
何とかここからの反撃を期待したい。