スコティッシュ・プレミアリーグのグラスゴー・レンジャーズがフランス人監督ポール・ルグエン氏の退任を発表した。
ルグエン氏はレンジャーズの監督に就任してわずか7ヶ月での退任ということでクラブ史上最も短い期間でクラブを去ることになってしまった。
現在レンジャーズはスコテッシュ・プレミアリーグで11勝6分6敗の2位とまずまずの順位につけているのだが首位をひた走るセルティックとのポイント差は17ポイントと逆転優勝を狙うには絶望的な状況であり、何かしらドラスティックな変化をクラブが考えても仕方のないことであっただろう。
ルグエン氏はリーグ・アンのオリンピック・リヨンを3連覇に導いた名将だけにレンジャーズ首脳はすぐにでも優勝争いができることを期待したのであろうが、常勝軍団を作るにはそれなりの時間が必要とされるものだ。
ルグエン氏にある程度の時間を与えてゼロからクラブ建て直しを任せていれば数年後にはセルティックを追い越す程度の強さをレンジャーズが取り戻すことができたのかもしれないが、短期的なクラブ建て直しにばかり目を奪われたレンジャーズのクラブ幹部がミスをしたと言えるだろう。
ルグエン氏の退任でレンジャーズがこれからどのようになっていくのかは不明だが宿命のライバルであるセルティックが着々と強さを増している現在ではレンジャーズの建て直しは困難を極めるだろう。