スーパーアグリF1チームのホンダ・レーシングF1チームのサテライトチーム化が加速しているようだ。


スーパーアグリF1チームは年内に行なわれる冬期テストにおいてはチームのマシンであるSA06Bを使用するのではなく、ホンダ・レーシングF1チームのマシンであるホンダRA106を使用してテストを行なうことになるという。


冬期テストは基本的に来シーズンに登場する新型車のために行なわれるテストであることを考えると来シーズンのスーパアグリF1チームのマシンがホンダRA106を基本的なベースとして設計されている可能性は非常に高い。


スーパーアグリF1チームの規模や資金を考えるとシーズン途中にSA06を製作しながらも来シーズン用のマシンであるSA07を製作する余裕は全くないと考えられるので戦闘力を高めるためには旧世代の遺産であるアロウズA23ベースのSA06Bをさらに進化させていくよりも、すでに高い戦闘力が証明れているホンダRA106をベースに開発を行なった方が風洞実験、CFDにかける資金を少しでも節約することが可能だろう。


ホンダ・レーシングF1チームのサードドライバーであったアンソニー・ディビットソンがスーパーアグリF1チームに移籍した辺りからスーパーアグリF1チームのサテライトチーム化を感じていたのだが、冬期テストにホンダRA106を使用するという決定でスーパアグリF1チームは体制的には別組織であっても実質的にはホンダのサテライトチームとして組み込まれたと考えていいだろう。


親子チームという存在ではレッドブル・レーシングとスクーデリア・トロ・ロッソの関係があるのであるがホンダ・レーシングF1チームとスーパアグリF1チームも両チームがデータを共有するなどして関係の深さを有効に活用して欲しいものだ。