今シーズン途中からBMWザウバーF1チームのサードドライバーに抜擢された19歳のドイツ人セバスチャン・ベッテルが来シーズンはBMWザウバーF1チームのサードドライバーを務めながらワールドシリーズbyルノーに参戦することが決定した。


今シーズンはユーロF3を主戦場にしていたベッテルは来シーズンはF1のヨーロッパラウンドに開催されているGP2シリーズに参戦するものと思われていたのであるが、BMWザウバーF1チームがベッテルの負担軽減を考慮してモナコGP以外はF1と日程が重なることのないワールドシリーズbyルノーへの参戦を勧めたということだ。


BMWザウバーF1チームがベッテルの負担軽減を考えることは結構なことなのだが、果たしてベッテルがワールドシリーズbyルノーへ参戦することに価値があるのだろうか?


たしかにワールドシリーズbyルノーはレベルも高く、現在のF1のレギュラードライバーの中にもフェルアンド・アロンソ、ロバート・クビカなどワールドシリーズbyルノーの出身者もいるだけに無意味でないとは思うのだが、より高次元でベッテルにF1ドライバーとしてのスキルを磨かせるにはやはりGP2の方が効果的だと思われる。


ベッテル自身はBMWザウバーF1チームの指示にしたがってワールドシリーズbyルノーに参戦することを了承したらしいのでこの決定が覆ることはないだろうが、参戦するならば全勝を狙って圧倒的な早さを見せ付けてもらいたいものだ。


今シーズンもワールドシリーズbyルノーにスポット参戦で2勝を挙げているベッテルならば全勝を狙うことも不可能でないはずだ。