小林可夢偉(ASM)がポールポジションを獲得し、佐藤琢磨以来の日本人ドライバーの優勝が期待されたマカオF3が日曜日のWTCC最終戦の後に開催された。


期待された日本人ドライバーは残念ながら優勝争いにからむことはできなかった。


小林は19位で平手は27位でレースを終え、ウィリアムズF1チームと契約した中嶋はリタイアという結果になっている。


やはりストリートコースでのレースになると経験豊富なヨーロッパのドライバーがテクニックではまだまだ上のようである。


混戦のマカオF3を制したのはイギリスF3チャンピオンのマイク・コンウェイ(ライコネンーロバートソン)、2位はユーロF3のリチャード・アンティヌッチ(ASM)、3位は全日本F3チャンピオンのエイドリアン・スーティル(トムス)で異なる地域で開催されているF3のトップドライバーが上位を分ける見所のある展開になったようである。


リザルトを見てみて初めて気が付いたのだが、故アイルトン・セナの甥でイギリスF3に参戦しているブルーノ・セナはマカオF3には参加していなかったようだ。


ブルーノ・セナはイギリスF3のシーズン終了後は来シーズンのGP2参戦を目指して合同テストに参加していたのであるがGP2のシート獲得が決まったのでマカオには来なかったのかもしれない。


ちなみにマイク・コンウェイの所属チームであるライコネンーロバートソン・レーシングのライコネンはお気づきの方もいるだろうがフェラーリに移籍したキミ・ライコネンのことである。


さて今年のマカオF3のポディウムを獲得したドライバーでF1へステップアップが確実視されているのはスパイカーMF1のテストドライバーが噂されているエイドリアン・スーティルくらいであるが、優勝したマイク・コンウェイにはF1チームから何かしらのオファーはないのであろうか。


イギリスF3のチャンピオンは軒並みF1へステップアップしているだけにコンウェイにもどこかのチームがテストに参加する機会を与えてもいいと思うのだが。


残念ながらライブ中継はなかったので映像でどのような感じで行なわれたのかはまだ不明であるのだが、これまでの経緯からみればおそらくフジテレビ721辺りがいずれ録画放送してくれるものと期待している。