FIAのマックス・モズレー会長がF1の開催数の増加に賛成しなければヨーロッパでのグランプリ開催はますます減少することになると各チームに警告とも言える強烈なメッセージを発している。


たしかにモズレー会長のコメントどおりに来シーズンのF1のカレンダーからはスパ・フランコルシャンのベルギーGPが復活したもののイモラのサンマリノGPとホッケンハイムのヨーロッパGPが削除されて実質的に1つの減少となっている。


さらにFIA副会長でもあるバーニー・エクレストンがシルバーストンのイギリスGPとマニクールのフランスGPの隔年開催を提案するなど参戦チームのすべてのファクトリーが存在するヨーロッパでのGP開催の減少傾向に歯止めがかかる様子はない。


来シーズンのF1は全17戦で開催されることになっているのだが、モズレーが言うには年間20戦程度の開催数になればヨーロッパでのGP数の減少が食い止められるということらしい。


F1のファンとしてはレース開催数が増加することは喜ぶべきことなのだが、チームとしてはコストがさらにかかってくるだけに簡単には了解できないことであろう。


しかしチームのホームであるヨーロッパでのGP開催数を減らさないようにするためにはモズレーの提案を受け入れるしか選択肢はないだろう。


コスト削減を大々的に掲げたモズレーが今度はコスト増加を前提としたレース数の増加を提案するというのは私からすればおかしなこととしか写らないのだが各チームはモズレーの警告をどのように受け止めているのだろか。