2006年のF1最終戦、そして皇帝ミハエル・シューマッハーの最終戦であるブラジルGPが終了した。
優勝したのは地元ブラジル出身のフェラーリのフェリペ・マッサで今シーズン2勝目。
ブラジル人ドライバーが地元で優勝するのは音速の貴公子アイルトン・セナ以来の久々のことである。
2位にはルノーのフェルナンド・アロンソが入り、2年連続のワールドタイトルを獲得した。
コンストラクターズタイトルも2年連続でルノーが獲得し、フェラーリは最後の2戦のトラブルで獲得できたはずのタイトルを2つとも失ってしまうことになってしまった。
ミハエル・シューマッハーは10番手スタートから怒涛の追い上げで最終的には4位でフィニッシュしたが、レース途中のパンクのトラブルがなければ表彰台には十分に届いていただろうからパンクのトラブルは非常に残念である。
しかし昨日のレースでミハエル・シューマッハーはレース中のファステストラップを記録し、セスター1、セクター2、セクター3の全セクターでファステストと優勝こそできなかったもののF1で最速であることを証明して自身のF1キャリアに終止符を打つことになった。
ミハエル・シューマッハーのF1での成績は参戦250戦で優勝は91回、ポールポジションは69回と参戦数こそリカルド・パトレーゼの256戦に及ばないものの、勝利数とポールポジションはF1史上最多記録で皇帝と呼ぶにふさわしい偉大な記録を残している。
16年にわたってF1の世界に君臨してきた皇帝が玉座を去ることで来シーズンのF1は新たな時代へと進んでいくことは間違いないのだが皇帝の次にF1の象徴として君臨するのは果たして誰になるだろうか?
現在の所は2年連続チャンピオンのフェルナンド・アロンソだがルノーからマクラーレン・メルセデスに移籍するだけにまだまだわからないだろう。
ミハエル・シューマッハーの強さを1番間近で見てきたフェリペ・マッサが化けてくれれば一番嬉しいのだが。