ラリー・オブ・トルコに向けたトレーニングでマウンテンバイクからの転倒で骨折をしてしまったクロノス・トタル・シトロエンチームのエースドライバーであるセバスチャン・ロウブであるがラリー・オブ・トルコに続いてラリー・オーストラリアも欠場することが決定したようである。
一応ラリー・オーストラリアの次に開催されるラリー・ニュージーランドには登録してあるようなので怪我の回復が間に合えばニュージーランドから復帰してくるものと思われる。
再びロウブの欠場することになったクロノス・トタル・シトロエンチームのファーストドライバーを務めるのは今回はコリン・マクレーではなくトルコではクロノスの第3ドライバーを務めていたクサビエ・ポンスとなるという。
ポンスは今シーズン当初はロウブと共にクロノスのワークスドライバーであったのだが若手のダニエル・ソルドの台頭によってシーズン中盤からクロノスのワークスシートを失うことになっていた。
今回のラリー・オーストラリアでは来シーズンに向けて自分の価値を周囲に認めさせる重要なイベントになるだろう。
それにしてもロウブの骨折の具合はかなり深刻なようである。
所属しているクロノス・トタル・シトロエンがロウブのケガの具合について一切マスコミに口を閉ざしていることがその事実を物語っていると思われる。
私達のような普通の人間ならば社会生活に復帰するにはそう長い時間は必要ないであろうが、腕の力が非常に必要になるWRCのドライバーだけに半端な状態の回復具合ではドクターからの了解がなかなか得られないのであろう。
当初は軽いのではないかと思われていたロウブの骨折が思った以上に深刻だったことでWRCのドライバーズタイトル争いが混沌としてくることは間違いなくなった。