ミハエル・シューマッハーのF1引退、キミ・ライコネンのフェラーリへの移籍、フェルナンド・アロンソのマクラーレン・メルセデスへの移籍という相次ぐ大物ドライバーの動きと共に巨額をチームに拠出している主要スポンサーの動きも活発化しているようだ。
特に来シーズン以降はタバコメーカーのスポンサーがなくなっていくだけにF1チームもタバコメーカーのスポンサー資金を補えるほどの巨大スポンサーを探しているようである。
スペイン人のフェルナンド・アロンソが移籍することになるマクラーレン・メルセデスにはスペインの銀行であるバンコ・サンタンデル・セントラル・イスパノがスポンサーとして名乗りを挙げているという。
マクラーレン・メルセデスはすでに来シーズンからのメインスポンサーとして今シーズンはフェラーリのスポンサーを務めている世界最大の携帯電話会社ボーダフォンと契約済みでバンコ・サンタンデル・セントラル・イスパノが新たにスポンサーに加わるとすればウエストの抜けた穴を十分に埋めるだけの資金がチームに入ることになるだろう。
ボーダフォンとメルセデスは既にDTMで親密な関係があるだけに来シーズンのマクラーレン・メルセデスのマシンはDTMのベルント・シュナイダーが乗るマシンのようにボーダフォンのカンパニカラーである赤を基調としたものになる可能性が高い。
さすがにシルバーアローと呼ばれるメルセデスのイメージを壊さないようにある程度シルバーも入れてくるとは思う。
ボーダフォンに愛想をつかされたフェラーリに現在のところ大きなスポンサーの発表はない。
しかしフェラーリはマールボロと新たに数年間の契約を結んでいるだけにボーダフォンが抜けた程度で運営資金に影響が出るようなことはないだろう。
おそらくキミ・ライコネンの関係で北欧系の企業が何社がスポンサーになるのではと予想している。
日本のチームで気になるのはホンダ・レーシング・F1チームだろうか。
ラッキーストライクブランドでメインスポンサーを務めているBAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)が今年でF1から撤退するだけに巨額を出すことの可能なスポンサーが必要となってくる。
噂ではボーダフォン、バンコ・サンタンデル・セントラル・イスパノが加入してくるマクラーレン・メルセデスからエミレーツ航空を引き入れるのではと囁かれている。
ホンダ・レーシング・F1チームの今シーズンまでのマシンカラーはホワイトを基調としたものであったがカンパニカラーが赤であるエミレーツ航空がメインスポンサーになると仮定すればホンダ・レーシング・F1チームのマシンも来シーズンは赤を基調としたものになるのだろうか?
だとすれば来シーズンのF1は赤を基調としたマシンがフェラーリ、マクラーレン・メルセデス、ホンダ・レーシング・F1チームと3チーム6台になることになる。
スポンサーの意向を考慮するのはチームとして仕方がないだろうが同じようなカラーリングのマシンが6台になりそうなのは見分けがつきにくくなりそうである。