クロノス・トタル・シトロエンチームのエースドライバーであるセバスチャン・ロウブが自転車トレーニング中に骨折したことが判明した。
ロウブは骨折によりWRC第13戦トルコを欠場することになったのだが怪我の回復具合が遅れるようなことがあればトルコの次に行われるオーストラリアを欠場することになるかもしれない。
今シーズンは12戦で8勝と圧倒的な強さを誇っているロウブが欠場することでBPフォードとマーカス・グロンホルムはシーズンの流れを大きく変えるチャンスがやってきたといえるだろう。
ドライバーズランキングではロウブに35ポイントの差をつけられいるグロンホルムであるがロウブが2戦欠場し、グロンホルムが2戦とも優勝するとポイント差は一気に15ポイントにまで接近することになる。
それでもロウブが確実に復帰してくると予想される残り2戦でグロンホルムが15ポイントを逆転することはかなりの困難だと思われるが。
しかし視点をマニュファクチャラーズランキングに移してみるとクロノス・トタル・シトロエンとBPフォードのポイント差はわずかに7ポイントと1戦あれば十分に逆転可能なポイントである。
ロウブが欠場する間のクロノス・トタル・シトロエンのドライバーはダニエル・ソルドとクサビエ・ポンスが務めることになるのだろうが2人ともBPフォードのマーカス・グロンホルムとミッコ・ヒルボネンに比較すると安定感に欠けるだけにBPフォードの関係者としては大喜びな状況だろう。
すでにタイトルは決定したと思われていた今シーズンのWRCだが思わぬところから波乱がやってきそうである。