WRC第12戦キプロスが終了した。
キプロスはWRCが開催されるイベントのなかでも最終日のSSの距離が長いので2日目まで2位につけていたBPフォードのマーカス・グロンホルムにも十分にチャンスがあるのではと思っていたのであるが終わってみれば2日目とリザルトは全く変更することはなかった。
ということで総合優勝はクロノス・トタル・シトロエンチームのセバスチャン・ロウブでWRC最多勝記録を28に更新した。
2位にはBPフォードのマーカス・グロンホルムが入りポイント差は35ポイントに広がってしまい、残り4レースでの逆転はロウブが全戦リタイアしない限り不可能だろう。
3位にはラリー・ジャパンでも3位に入ったBPフォードのミッコ・ヒルボネンが入っている。
4位にはプジョー307WRCを操るマンフレット・ストールが入っている。
ラジエーターのマウント位置を変更するという大胆な改良を行ったにも関わらず相変わらず成績が芳しくないスバル・ワールド・ラリーチームはペター・ソルベルグが8位でクリス・アトキンソンが9位とワークスとは思えない燦々たる成績に終わってしまっている。
日本人選手で明るいニュースは併催されたPCWRCで三菱ランサー・エボリューションを操る奴田原文雄が今シーズン3勝目を挙げたというところだろうか。
昨シーズン日本人初のPCWRC世界チャンピオンになった新井敏弘は無念のリタイアに終わっている。
2年連続のタイトルは今回のリタイアで絶望的になっただろう。
何とも残念なことである。