来期のF1レッドブル・レーシングのシートを失ったクリスチャン・クリエンにDTMとチャンプカーのオファーをレッドブルが行ったという。


レッドブルは世界中のモータスポーツに数多くスポンサーとして参加しているだけにクリエンがF1のシートを一時的に諦めるのであれば数多くの選択肢があるはずだ。


特にDTMのレッドブル・アウディチームはマティアス・エクストロームとマーティン・トムツェックのコンビで高いパフォーマンスを上げているだけにクリエンには魅力的なシートではなかろうか。


現役のF1ドライバーの中にもルノーのジャンカルロ・フィジケラ、MF1のクリスチャン・アルバース、マクラーレンのゲイリー・パフェットとDTM出身のドライバーが多数いるだけにDTMに参戦することは決してF1からのステップダウンだとは思わない。


さらに言えばDTMにはミカ・ハッキネン、ジャン・アレジ、ハインツ・ハラルド・フレンツェン、ベルント・シュナイダーと数多くの元F1ドライバーがいるだけにクリエンのドライビングスキルを磨くには絶好の場所になると思われる。


クリエンが来期DTMに移籍したとしてわずか1年でチャンピオンをとることができればレッドブルもしくはトロ・ロッソでF1復帰というシナリオも考えられるだろう。


一方チャンプカーに参戦した場合にはクリエンのF1復帰は絶望的になる可能性が高い。

チャンプカーはF1と同じく全世界を舞台にして開催されているだけにクリエンの参戦はレッドブルの世界的なマーケティング戦略に大きく貢献するはずだ。


特に2007年には日本でも久しぶりのチャンプカーのレースが小樽市街の公道コースで開催されるプランが予定されているだけにF1ドライバーのクリエンが参戦するとなれば日本でもチャンプカーに注目が集まるだろう。


さて23歳のクリエンはこれからのレーシングドライバーとしての自分のキャリアをどのように構築していくだろうか。