不正疑惑によって処分された4クラブの影響によって05~06シーズンのスクデットがどうなるのかが注目されたセリエAであるがイタリアサッカー協会は昨シーズンを3位で終えたインテルにスクデットを与えることを決定した。
インテルのスクデットは通算14回目でマッシモ・モラッティオーナーになってからは初のスクデットということになる。
これまで欧州リーグで八百長などの不正によって優勝が剥奪されたことは何度もあるのだが優勝チームがシーズン終了後に変更されるのは長い歴史の中でも初めてだということだ。
すでに新シーズンへの準備を進めているインテルは昨シーズンのスクデットを祝っている余裕はないとは思うが選手のモチベーションを高くするにはこのスクデットは非常にいい影響をもたらすはずだ。
キャンプ地においてセルビア代表のデヤン・スタンコビッチなどは不正によってもたらされたスクデットにあまり意味はないとコメントしている。
たしかに後で棚ぼた的に与えられた今回のスクデットは喜びは薄いだろう。
私もインテルがスクデット獲得と聞いてもあまり嬉しくはない。
しかし、上位2チームが不正によってリーグ戦を戦っていた以上、不正をしなかったクラブの中で最も上位に位置していたインテルがスクデットを獲得するのは当然の権利なのだ。
インテルが恥ずべきことは何もない。堂々と14回目のスクデット獲得を誇ればよい。
恥ずべきは不正によってしかスクデットの方法を見出せなかったユベントスを初めとした4クラブにある。
もうすぐ始まる新シーズンで是非インテルは連覇を達成して欲しい。
その時こそインテリスタは真の喜びを味わおうではないか。