昨日行われたDTM第5戦ノリスリンクは14万7千人という日本で言えばF1日本グランプリ並の観衆を集めて開催された。

日本で最も人気のあるカテゴリーであるスーパーGTも昨日行われているが観衆は5万人にも届いていない状況だ。


モータースポーツが文化として生活に根付いている国とそうでない国の違いを感じさせてくれる観客動員数であった。


ノリスリンクはDTMが行われるサーキットの中でも特殊である。

サーキットのレイアウトはいたって単純でホームストレートとバックストレートを2つのヘアピンと1つのシケインで結んだだけの単純なものだ。


またサーキットの全長が短いのもノリスリンクの特徴でDTMマシンであれば1周走るのに1分とかからない。


またレースが観客に非常に見やすいというのも14万7千人という大観衆を集めた要因だろう。

短いサーキットで単純なレイアウトなだけにサーキット全体が良く見渡せる。


そのため非常に観戦が楽しい。DTMであれば常にサーキットのどこかでバトルが見られるという状況だ。


昨日のノリスリンクを制覇したのはメルセデスの若手ブルーノ・スペングラーでDTM初優勝を飾った。


2位には現ポイントリーダーのメルセデスのベルント・シュナイダーが3位には同じくメルセデスのミカ・ハッキネンが入りメルセデスが表彰台を独占した。


第4戦で優勝しようやく本来の調子が出てきたと思われていた2004年チャンピオンのマティアス・エクストロームは6位に沈んでいる。


シュナイダーとチャンピオン争いをしているトム・クリステンセンも5位ということで昨日のノリスリンクでは全体的にアウディがメルセデスよりも調子が悪かったということになる。


私はDTMではアウディ派なのでクリステンセン、エクストロームのこれからの反撃に期待する。