不正疑惑で降格処分や勝ち点減算ペナルティーを受けたユベントス、ミラン、ラツィオ、フィオレンティーナの4クラブが処分を不服として上訴したために、その控訴審が22日からイタリアサッカー協会のスポーツ裁判所で行われることとなった。


また4クラブに対して求刑を行ったイタリア検察庁も上訴することを明らかにしている。

検察はユベントスをセリエC1へラツィオ、フィオレンティーナ、ミランをセリエBへという求刑を出していただけに処分が軽いとして上訴することになったのだろう。


イタリア検察庁もなかなか容赦がないではないか。

だが法を守る組織としては今回の上訴は妥当な行為だろう。



22日から控訴審が行われることになったためにUEFAがイタリアサッカー協会に求めている25日までに今シーズンの欧州カップ戦出場チームを確定させるようにと通達している期限までには間違いなく間に合わないこととなった。


クラブ側、検察側も上訴しているために今回の処分における裁判は下手をすればかなりの長期化が予想されることとなってきた。

処分が正式に決定しなければ今シーズンのセリエA、セリエBのチームが確定しないだけにリーグ戦の開始が遅れることは必至だ。


さらにUEFAが通達した25日までに欧州カップ戦に出場するクラブが確定しないとなるとチャンピオンズリーグ、UEFAカップにまで影響を与えることになる。



長期化しないほうが今後のイタリアサッカー界のためにいいことはもちろんなのだが、該当クラブにとっては死活問題になるだけにそう簡単にはいかないだろう。


困ったことになりそうである。