昨日行われたF1第11戦フランスGPはポールポジションからスタートしたフェラーリのミハエル・シューマッハーがトップを一度も譲ることなく完全優勝を達成した。
ミハエル・シューマッハーが圧倒的な強さで優勝したものの2位にはポイントリーダーのフェルナンド・アロンソが入ったためにポイント差はわずか2ポイントしか縮まっていない。
このためいまだにアロンソとシューマッハーの差は17ポイントと今回の勝利でもシューマッハーの自力チャンピオンの可能性は復活しなかった。
レース序盤は予選2位スタートのフェリペ・マッサが上手い具合にアロンソを抑えていたのであるが、優勝は無理と判断したルノ-チームは3ストップであったピット戦略を2ストップに変更し、見事に3ストップのマッサを追い抜くことに成功した。
マッサがミハエル・シューマッハーのように大事な場面で自在にペースをコントロールする能力があれば例えアロンソが2ストップに変更したとしても3ストップのマッサがアロンソの前に出ることは可能であったはずだ。
マッサとアロンソは同じ24歳であるのだが、やはり昨年のワールドチャンピオンの方が一枚上手だったというところだろうか。
アロンソには2位を確保されてしまったもののフランスGPではこれまで暑さに強いといわれていたミシュランタイアをブリヂストンタイアが退けたということはこれから日程に入っているサーキットを考えてもブリヂストンタイアの高いパフォーマンスはフェラーリには心強いファクターとなるだろう。
次はいよいよミハエル・シューマッハーの母国であるホッケンハイムリンクでのドイツGPとなる。
ホッケンハイムリンクでのドイツGPは今年で最後という噂もあるだけに大きな盛り上がりが期待される。
ルノーに追いつくためにはフェラーリが速くなければならないのは当然だがマクラーレン・メルセデス、トヨタ、ホンダといったセカンドグループがいかにルノーに近づけるかがキーになるだろう。
昨日のレースを見る限りでは期待できるのはマクラーレン・メルセデスとトヨタだろう。
ホンダは現在はボロボロの状況だ。
トロ・ロッソとレッドブルに負けてしまうなどワークスチームとしては恥ずべき状況だろう。