昨日行われた決勝トーナメント1回戦イタリアvsオーストラリアは見ごたえのある試合であった。
格下だと舐めていたかどうかは不明だがオーストラリアに大苦戦をしてしまい、結構これからの大会が不安になる一面もあった。
しかし前回敗退したヒディング監督の率いるチームを破ったということはアズーリに相当の勢いを与えることだろう。
試合は前半からポゼッションをオーストラリアに握られてしまい、アズーリとしては非常に苦しい展開で進行していた。
リッピ監督もそれを察知していたのだろうか後半開始からジラルディーノ(ミラン)に代えてイアクインタ(ウディネーゼ)を投入してサイドからオーストラリアの守備をこじ開けようと考えたようだ。
その戦術はあたったと思うのだが後半4分にインテル所属のマテラッツィが一発レッドカードで退場してしまいかなり苦しい展開になってしまう。
しかし、最後は今回のアズーリを象徴する選手が試合を決定してくれた。
この試合はスタメンではなくベンチからのスタートとなっていたフランチェスコ・トッティ(ローマ)が後半ロスタイムにファビオ・グロッソ(パレルモ)の獲得した値千金のPKを見事に決めて試合は終了した。
ロスタイムのPKしかもスコアレスの段階でのシーンということで相当の緊張があったことは想像することもできないが見事にゴールネットに突き刺した。
さすがはローマの王子様である。
次戦はスタメンで出場するとおもうがトッティには世界を代表するプレーヤーとしての存在を如何なく発揮してもらいたいものだ。
イタリアの対戦相手を決定するスイスvsウクライナはスコアレスドローのままPK戦にまで持ち込まれた結果、ウクライナのGKショフコフスキー(ディナモ・キエフ)のスーパーセーブでウクライナが8強進出を決めている。
スイスは無失点で大会を去ることになった。これは異例の結果だろう。