欧州では絶大な人気を誇るツーリングカーレースであるDTM(ドイツツーリングカー選手権)は日曜日で第3戦までを終了している。
DTMはF1ドライバーなどの豊富なキャリアを持つベテランドライバーと新進気鋭の若手のぶつかり合いが楽しいレースなのであるが、今シーズンはこれまでのところベテランドライバーが豊富な経験で若手を圧倒している。
開幕戦、第2戦の優勝者は42歳のベルント・シュナイダー
シュナイダーはこれまでにDTMで41勝を挙げているDTMの象徴的なドライバーである。
昨シーズンはチャンピオン争いに加わることが出来ず不本意なシーズンに終わったものの、今シーズンは2006年型のメルセデスCクラスとの相性がいいのか久しぶりにチャンピオン争いに名乗りを上げられるかもしれない。
昨日の第3戦の優勝者は39歳のトム・クリステンセン
クリステンセンはDTM参戦の経歴こそ長くはないものの、ツーリングカーレースの名手でル・マン24時間レースの最多勝記録保持者である。
今年もル・マンにアウディチームのエースドライバーとして新型マシンR10で参戦するクリステンセンであるが今年はル・マンだけに限らずDTMのタイトルも十分に狙える位置にいるだろう。
ちなみに現在のランキング1位はクリステンセンだ。
他にも元F1ドライバーのミカ・ハッキネン、ハインツ・ハラルド・フレンツェン、ジャン・アレジらが軒並み好調で今シーズンは現在までのところ親父パワーが爆発しているところだ。
この現状をメルセデスのジェイミー・グリーンやアウディのマティアス・エクストロームといった若手有望ドライバーがどの辺りで食い止められるかがシーズンの流れを左右することになるだろう。