後半開始にまずはバルセロナが動きを見せる。
エジミウソンに代えてイニエスタを投入。流れを変えることができるだろうか。
雨が降ってきたためにピッチコンディションが前半と少々変わっているようで選手たちも多少戸惑っているようだ。
56分ロナウジーニョがドリブルでアーセナルゴール前に突進、たまらずアーセナルはファウル。
フリーキックはロナウジーニョ。この試合では3本目だがこのフリーキックもアーセナルの壁に阻まれて得点ならず。
ロナウジーニョから試合開始直後の笑顔が消えている。そろそろ焦りが出始めたか?
61分バルセロナが2人目の選手交代。
ファン・ボメルに代えてラーションを投入。攻撃に厚みを持たせる作戦だろう。
ロナウジーニョにもバスの選択肢が増えるので得点のチャンスも拡大するか。
直後アーセナル、バルセロナに大きなチャンスがあるも互いに後一歩及ばず得点に変化なし。
それにしても今日の主審はよくゲームをコントロールしていると思う。
ビックゲームということでアドレナリンが出まくっている選手たちを抑えることは本当に大変だと思うのでこのジャッジは素晴らしい。
67分アーセナルがバルセロナのボールをインターセプトしてサイドから攻撃。
ユングベリが強烈なシュートを放つもビクトル・バルデスがここはセーブ。
試合解説を務めていた川勝良一氏もコメントしていたが、どうもバルセロナのDF陣がいつもより弱い。
細かなミスがたびたび目立つ。
ビクトル・バルデスが防いでいるのでバルセロナの被害はないが前半から10人での戦いを余儀なくされているアーセナルにここまで押されるのは少し問題があるだろう。
72分バルセロナが最後の選手交代。
オレゲルに代えてベレッチを投入。
もはやライカールト監督に打つ手はない。後は選手に託すのみだ。
一方アーセナルのベンゲル監督は前半のレーマン退場以降全く動かない。
10人だと選手のスタミナを考えて早めに交代をしてくるかと思っていたのだが、流れが変わるのを嫌ったのであろうか?
そう思っていた74分ようやくアーセナルが選手交代。
セスクに代えてフラミニを投入。流れが変わらないまま試合を支配できるだろうか。
直後、流れが変わる。
サイドからの見事なパスワークでバルセロナが同点に追いつく。
得点を決めたのはエトー。
同点になったことで数的有利のバルセロナに流れが変わっただろうか急激にバルセロナの攻撃陣が躍動し始めた。
人数的なことでいえばアーセナルは延長戦は避けたい。
バルセロナは延長戦に持ち込めればスタミナ的に有利か?
雨が強くなりスタジアムに霧がかかったようになった80分、ラーションのサイドからのグラウンダーのクロスボールを後ろから走りこんできたベレッチが豪快にシュート。
バルセロナがついに逆転!!
ラーション、ベレッチという交代で投入した選手のコンビネーションで結果がでた。
ライカールト采配ズバリ的中!
ここでアーセナルは最後の選手交代。
フレブに代えてレジェスを投入。
残りはロスタイムを含めた10分弱。時計が進むのが速い。
時計が90分経過。ロスタイムは3分。
アンリにボールを渡したいのだがいかんせん数的不利の10人が影響したかアンリになかなかボールが渡らない。
ここで主審の高らかな笛がなり、試合終了。
バルセロナがチャンピオンズリーグ2回目の優勝を決めた。
おめでとうバルセロナ。見事にリーグとビックイヤーの2冠を達成した。
来シーズンはこの場にインテルが存在することを切に願う。