今シーズンの終了をもってプジョーとシトロエンがWRCから撤退した。プジョーは来年よりスポーツカーレースに力を注いでいくということで復帰する意向はないようだが、シトロエンは気が変わって一年間休んだ後2007年シーズンより新型マシンでWRCに復帰することになっている。
よって来年のワークスチームはフォード、スバル、ミツビシ、シュコダのわずか4チームになってしまうことになってしまった。さらに不安なことにシュコダはまだ来年参戦するかどうかは流動的ということだ。
ワークスが少なくなってしまって困るのはドライバー達だ。1チーム2つのワークスシートをめぐって本来はワークスシートでチャンピオンを争うべきトップドライバー達がシート獲得競争をしているのだ。
そんなシート争いのなかで最も驚いたのは現WRCチャンピオンのセバスチャン・ローブの選択であった。シトロエンのエースドライバーであるローブはシトロエンが撤退することで他チームへ移籍しなければならなくなり、フォードと契約の話をしているという報道も出ていたのでフォードに移籍するものだと思っていた。
しかし、シトロエンがシーズン終盤で2007年シーズンからの復帰を決めるとローブは今シーズンもシトロエンのマシンを使用して参戦していたプライベーターチームであるクロノス・レーシングとの契約を発表した。
来シーズンのローブはクロノスからWRCに参戦しながらシトロエンの新型マシン開発テストに参加することになるという。
今シーズンは16戦10勝という怪物のような強さを見せたローブがプライベーターで走る。これはワークスチームは困るのではないかと私は思っている。
クロノスにはシトロエンのエンジニアや資金がいくらかは流れるだろうがワークスチームと比べると規模が全く異なる。
各ワークスチームはそのプライドを保つためにも絶対に負けられない厳しいプレッシャーになるだろう。
私はそれでも来シーズンのチャンピオンはローブだと予想している。今シーズンのように圧倒的に勝ちまくるということは厳しいとは思うが。
F1とは違った意味でこの争いは面白い。