一人歩き
カリスマさんの秘蔵っ子だったスタンコビッチ選手ですが、
今は、ジョゼさんに首ったけの模様。
-デヤン・スタンコビッチ選手談-
「ローマ戦でゴールを決めたときは、
一気に色んな感情が込み上げてきたよ。
昨シーズンは、怪我もあって苦しいシーズンだったからね。
サンシーロで起こった俺に対するブーイングは、死ぬほど辛かったんだ。
俺は、いつだってベストを与えてきたつもりさ。
だけど、そういった一連ことが僕のパフォーマンスを妨げていたことも事実なんだ。
特に、“マンチョあってのデキ!”なんて言われるのは、耐え難かったよ。
ウチのカミさんまでもがウンザリしちゃって
“カリスマさんナシでも、一人でやれる!ってとこを見せてよ!”なんて言い出す始末だったからね。
夏の準備期間中に、ジョゼさんから言われたよ。
“キミに問題はない。
だが私は、ラツィオ時代のキミと出会いたい。”ってね。
ジョゼさんから、
“キミを頼りにしている。”とは言われたことはない。
でも、“キミは、私のチームの中の1人だ。”って言われたんだ。
俺は、それだけで十分だったよ。
ジョゼさんは俺のことを、他の選手達と平等に見てくれたんだからね。」