震災復興の民力は、やはり地元の方が
安心して休める住宅がなければ、その
原動力も出せないと思います。

阪神震災の時、安心して休める住宅と
しては、仮設住宅は充分で無く、もう
少しでも快適性をもった住宅の開発を
進めて行こうと、声は上がってました
、その後あまり進んでないですね。

現在、断熱材やボード不足で、最低限
必要な仮設住宅の建設が進んでない。
何か工夫はできないものか、と考えて
ある会社と相談してます。

仮設住宅の断熱は絶対必要条件。
現在は、スチール仮設住宅の壁、屋根
の室内側に、発泡系の断熱材を貼る
『内断熱工法』が、一般的です。

ただ、熱伝導率の高いスチールで周り
を囲われた住空間は、夏期には、その
外壁、屋根が60度を超える熱の箱に、
覆われてしまい、内貼断熱で熱気が
こもってしまいます。
充分な冷房装置があれば問題ないはず
ですが、省エネルギーの観点からも、
望ましいやり方ではないと考えます。

外部側で断熱をする、『外断熱工法』
は、とても利にかなったものですが、
外部で使える断熱材やその仕上げの面
で、コスト的に厳しいものになって
しまいます。

すくなくとも、断熱性能は落ちても、
『遮熱効果』のあるシートを外部側
に貼り、夏期の熱気に対処するのは、
非常に高い効果があります。

まずは、断熱材不足でも建屋を造る
ことが先決で、すぐに来る夏期に対処
する方策を考えるべきです。
内側の断熱は、その後でも施工できる
ので、外部の壁、屋根を、断熱性能を
もった遮熱塗料や遮熱シートで囲う。

どんどん造って、外部塗装やシート貼
を追っかける。そんな対処で進めて、
早く避難所から出て、生活基盤を創り
復興に向けて動くのが、
今、必要なことだと思います。

また、短期間であっても、一~ニ年は
生活される家は、もう少し見た目にも
暖かいものであって欲しいと思います
。住んでいる方が、ほっとする集落、
明るい集える雰囲気を、その外壁に
貼ったシートに、印刷で素材感を出し
色をつける。

集落ごとに、違うデザインでいいと
思います。住んでいる方が、短期間
でも、『自分達の住まい』だと、
思ってもらえるものであることを、
大切に考えることも、必要ですね。

我々のできること、
考えてみました。





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