よく中高生で見られるケースですが、失敗と成功を0か100かで見る生徒がいます。そういった生徒は「努力して失敗するケース」を恐れているように感じます。そういった生徒を見ているとこちらとしては残念なように思えます。

 

「失敗したら両親に怒られる」「失敗したら友達に笑われる」など失敗によって受けるリスクを恐れているからチャレンジしないのではないかと、思われます。経済学的に考えた場合、努力をして失敗した場合、努力したコストも含めての損失を被ることになります。

 

では失敗を恐れずに勇気をもって取り組めるようにするにはできる限り、失敗時のコストを抑えることが一手になります。例えば、例えミスをしても両親がやみくもに怒らず、失敗した理由を一緒になって考えてあげれば、怒られるという恐怖はなくなり、失敗時のコストは減ります。また、周りの目を余り気にしなくてよいという教育も日頃から必要になってきます。

 

当校(東京インターハイスクール)では失敗をしたからと言ってその生徒を叱ることはありません。担任のコーチと一緒に、「なぜうまくいかなかったのか」「失敗の中でも得られた収穫は何か」「次回うまくいくためにはどうすればいいか」を一緒になって考えます。親以外の大人とそういう風に課題に取り組むことで、自分なりに改善案を考えられる生徒になっていきます。
 

 

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