日本には『腕時計
の針を電車の時刻で合わせられる』
ような秩序があり、
何事も予測がつく安心感があると思う。
こんな国の人々が先が読めない大混乱に直面して、
子供の頃から教えられた道徳を
守り抜こうとしている。
我慢が大切というものだ。
すばらしい代々教え継がれた道徳。
巨大地震に見舞われた日本人の姿を
毎日の映像で流れるシーンを見てだろう、
米紙の記者はそう評した。
過労死など日本の負のイメージを
強調しがちだった欧米のメディアのほめ言葉は
非常に面映ゆくも思える。
殊に、たかが“計画停電”に通勤の足を奪われただけで
うろたえていた己には、
もし我慢や献身が今も日本人の美徳だとすれば
それを最も失わずにきたのは、
東北地方のお年寄り達だろう。
大津波はそんな慎ましい生活を
奪い去ってしまった。
『物言わぬ』と言われる人たちは、
避難先でテレビのマイクを向けられても、
救援物資の遅れに怒りやいらだちを
顕わにすることはない。
本当に我慢強く、他人を思いやる気持ちを
持った人々がかなり多いと思った。
いや、殆どと思った。
それは、東北の誇りであり日本の誇り。
最近東京で垣間見た『買占め』をしていた人たちと
同じ国民として、
どうしても比べてしまうのは、
私だけだろうか?
事務所の水がなくなった。
頑張ろう東北!
頑張ろう日本!
文章の一部 編集手帳より抜粋