アメリカンモーニング / Just When I Needed You Most - Randy Vanwarmer



思い出のサンフランシスコの次は、

アメリカン・モーニング(邦題です!)

「Just When I Needed You Most」が原題です。


アメリカン・モーニングというとなんかさわやかなイメージですが、

この曲は朝にドアさえも閉めずに去って行く人、

そしてその人が去って行った後に思う事を歌っています・・・。


Just when I needed you most

僕が最も必要としている時に君は去ってしまった・・・。


その曲に「アメリカン・モーニング」という邦題はどうかと思いますよね・・。

でもどうせ日本人は英詩をちゃんと聞いている訳ではないし、

イメージで聞いて良い曲と感じる方がはるかに売れる。


そういう売り手の意図を感じます・・。







しかし、イメージって面白いですよね!

プロがカバーした曲を良いと思わなかったり、
明るい曲だと思っていた曲や、
良いイメージを持っていた洋楽が暗い曲だったり、

それでも全く気にせず聞いていたり。


ですが優れた歌い手や表現者は、

受け手の中に深く良いイメージを作り出して刻み込み、

それを持続させる事が出来るものだって事がよく分かります!!!



そしてさらに段階が上がると、

そのイメージ自体を作り手や協力者が、

上手に更新しながら生き残って行くし、

それが出来ないものは一発屋で終わってしまうんですよね・・・。

さらにイメージが貧困だと世の中に出られないで終わってしまう・・・。



最近J-POP の新しく出る曲の多くは、
どれも同じイメージの枠内で、
標準的なイメージのトレース合戦になっていて、

なんら新しいものでもなく、
何らかのその人(達)だけの個性というものも感じられなくなってきていて、
お金を出して聞く価値、見る価値というものが、
問われてしまうという所まで来ている気がします・・・。

ですが打ち出すべき個性というものは、
センスが悪くてはあまりよくありませんし、
(逆張りでわざと悪いセンスを追及する場合もありますが・・)
とりあえずその枠をはみ出れば良いという物でもなくて、

『時代をリードする意識と個性』というものが、
トップランナーには必要不可欠だと思います。

そういう新しい道を切り開けるトップランナーが、
試行錯誤して切り開いた道のわだちやイメージが、

後を追うものの推進力になり、
全体で盛り上がれる大きなムーブメント発展する要素になるんだと思います!